NTTは8日、IT（情報技術）サービスやデータセンターなどを手掛け58%を出資するNTTデータグループ（データG）を完全子会社にすると発表しました。6月19日を期限にTOB（株式公開買い付け）を始めました。NTTはNTTドコモなどグループの主要企業を取り込み再編を進めました。今回でいったん分離した事業の再統合を終えて海外展開を加速します。一連の記事をまとめました。データG、IT・AIのグループ戦略

NTTはNTTデータグループを完全子会社化する。買い付け総額は2兆3712億円の見込みだ。親子上場や複雑な意思決定プロセスを解消し、経営のスピード向上やグローバル事業の強化を目指す。NTTの島田明社長は「（NTTデータグループの完全子会社化には）メリットしかない」と力を込めた。

島田社長は、去る2月7日の決算会見で、現在の社名 「日本電信電話」（Nippon Telegraph and Telephone、略称NTT）について「変更を検討している」と表明していた。 新社名の公表時期に関しては「社名変更には定款変更が必要で、株主総会への付議が不可欠だ。5月の決算時に提案を示せれば」と語っており、つまり明日（5月9日）の「2024年度決算説明会」で発表される可能性もある。