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キッシンジャーは中国の指導者を世代別に分け、「文化大革命を未成年期に乗り越えた世代」が軍事的台頭を重視する傾向に言及している。文革派メディアの総本山だった上海人民出版社刊の『加強党的一元化領導』、「万里の海域に鉄壁の長城を築け」と記す『富饒的海洋』な ...
日本人が最も忘れられないアメリカ人、ダグラス・マッカーサーは、米国史に残る大将軍の一人だが、彼の父アーサーも傑出した将軍だった。フィリピン派遣軍司令官として赫々たる功績を上げた。ダグラスの前半生は、一日も早く父に追いつくことにあっ ...
「ネオコン」と呼んでおしまいにしては、この男の本質も、アメリカの政策の意味も、理解することはできない。人物像の深層に迫る。対イラク戦争の設計者と呼ばれたポール・ウォルフォウィッツ国防副長官の留任が決まった。ウォルフォウィッツの留任 ...
アメリカの外交は、その時々で大きく軸がぶれることがある。「強者」であるだけに、相手国には厄介だ。大統領選挙が ...
不況が長く続いたのに、東大阪商工会議所の専務理事、湖中齊氏(六四)は忙しい。「こんな部品を作れる業者を紹介してくれないか」という問い合わせがひっきりなしなのだ。この世にまだ存在していない部品の注文で、設計図片手の問い合わせである。
生産拠点の国外移転、デジタル・サービス経済へのシフト、環境・脱炭素政策の影響などにより、1980年代以降の日米欧の重工業は険しい道を歩んできた。グローバリズムが動揺し、世界経済のブロック化が鮮明化しつつある中で、いま各国で進むサプライチェーン再構築は ...
イラク戦争で米国が中央軍司令部を置いたため、カタールという国のイメージがふくらんでいるが、その国家的規模を知れば、イメージと実体の大きなギャップに驚かされる。米中央情報局(CIA)の二〇〇三年七月現在の推定では、総人口は八一万七〇五 ...
紛争の予防を主眼とする国際NGOは、ジョージ・ソロス一人の財政支援で始まった――。すべては、サラエボからザグレブに向かうUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の飛行機の中での二人の会話から始まった。 一九九三年の一月。モートン・アブラモ ...
『私は中國の地主だった』福地いま著岩波新書1954年刊 次々と伝えられる農民暴動が炙りだす農村の荒廃と農民の不満を押さえるためだろう。二〇〇四年、中国政府は古くから農民を苦しめてきた農業税を五年以内に廃止することを明らかにし、〇五年には ...
ドイツに暮らす人の15%はドイツ国籍を持っておらず、帰化した移民1・2世も含めて在住者の30%が「移民的背景」を持つ。反移民を唱える政党が支持率を伸ばす一方、もはや移民なしには社会が機能しないドイツの現状を、現地在住の駒林氏がレポートする。今回は、毎 ...
「陳さんを地盤から引きはがす決意は、ますます固くなっています」――中国筋は、胡錦濤総書記が、上海市のトップ・陳良宇党委員会書記(政治局員)を異動させる方針は揺るがない、と明言した。陳の人事をめぐっては、〇五年春から天津市党委書記や ...
さきごろロシアで出版された、ウラジーミル・プーチンの生涯を描く三部作の第二巻『権力への道』は、少年期をたどった第一巻に続いて、一九七五年から九九年までのプーチンの足跡を追っている。この本の特徴は、プーチンの友人や同僚の心温まる ...